<< 2024年04月
新着記事
最近のコメント
月別
カテゴリ
2017.12.07 11:31

十六羅漢公園

 今朝は、十六羅漢公園傍の松尾神社さんで急遽打ち合わせをしてきました。十六羅漢は、江戸時代,盛岡藩の四大飢饉といわれる元禄・宝暦・天明・天保の大凶作によって,領内には多くの餓死者がたそうです。祗陀寺14世天然和尚は,その悲惨な餓死者を供養するために,十六羅漢と五智如来の合計21体の石仏建立を発願しました。そして領内から浄財の喜捨を募って,1837年(天保8年)工事に着手したのだそうです。
 下絵は藩の御絵師狩野林泉が描き,石材は市内の飯岡山から切り出し,藩の御用職人の石工7人が3年かかって荒刻みを行い,北上川を舟で渡して,建設場所の祗陀寺末寺の宗龍寺境内に運び入れ.最後の仕上げをしたものといわれています。
 こうして,起工から13年目の1849年(嘉永2年),発願した天然和尚の孫弟子にあたる長松寺13世泰恩和尚のときに,ようやく竣工しました。しかし,宗龍寺は明治維新後に廃寺となり,1884年(明治17年)の大火で寺院も焼失しました。現在は21体の石仏群を残す,市の公園となっています。と、調べると深い歴史に触れることができました。なんらかのご縁か、この傍に鎮座している松尾神社さんの鎮守の森からの手入れ伐採の杉をいただいて製材する運びになりそうです。基本神棚として活用再生させていただきたいと思います。