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2018.02.18 12:14

囲炉裏ある風景

 一昨年、大改修をさせていだいた大槌の囲炉裏に自在鉤の取り付けをさせていただきました。ヤフーオークションで私が落札した竹の良い雰囲気のものですが、こうした風景には心惹かれてしまいます。今月は、「おら、おらでひとりいぐも」や「雪子さんの足音」「銀河鉄道の父」ととにかく読書に満たされていますが、古い所で、井上陽水の「人生が二度あれば」に「心もよう」「傘が無い」「氷の世界」を聞くことにも浸り、詩の中の情景描写に促されて、脳裏に色々な映像を映し出しています。その中には私の場合は、こうした囲炉裏端で魚を焼く祖父や歯の欠けた笑顔で酒を飲み、大工の祝い唄を上手く歌う父親の姿を思い出しているのです。私もこうして父親が生きた人生と同じ家を建てる仕事を生業としていますが、家は家族にとっての幸せの基となる筈ですから、丁寧に確りと造らせていただいて、世の中に夢と笑顔が満ちる働きをしたいものと思います。今では写真の中にしか父の笑顔はありませんが、叶うならばいつか一緒に働いてみたいものです。人生が二度あればまたきっと家造りをすると思います。