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2018.06.12 09:52

 「白神のブナと水とけもの道」を読みながら、ふと目を上げると外は雨、このそぼ降る雨の中に、チュンチュンと云う小鳥の囀りが聞こえる事務所の私の仕事場では、今でも薪ストーブに火が入っていました。背中に感じるその温もりと、パチンと薪欅のはぜる音が心地よいものです。それよりも、本との出会いがこの所とても多くていい気分になっています。今、白神の山の良さを再認識しながら、地域が無くした里山のことを考えてしまいます。それとブナの木ブナ林をも失う前に共に生きてみたかったとの思いも湧き起ります。人はかけがえのないものに恵まれ、それを手にしても気が付かなければ、宝の持ち腐れにしてしまいます。そうはならないようにと思う事象が世の中にも私の身の回りにもたくさんあります。職人技術の継承もまた同様の思いからの発願です。念じて口に出して実行する事のみだとしても、歩んで歩んで歩む、この雨の様に大地に栄養と蘇り力を注ぐかのように歩む、そして、太陽が生きる力活力を与えてくれるかに似た若い力を結集して新たに芽吹かせるように歩もう!