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2018.07.14 11:45

時の流れに思う事

 私が杢創舎を創業し有限会社として改組したのは2001年1月です。盛岡市上田堤の自宅の2階を事務所として、設計から各種申請そして施工管理まで一人でこなしながら、共に働く仲間が増えながらの17年間には本当に色々な出来事がありました。藤原部長の入社のお陰で、自社ホームページも出来て、2007年の7月11日に初めて杢創舎日記を書いたのですが、その時に使用した写真が、三田農場さんの入り口を歩く雉の写真でした。それからの11年間毎日書き続けてきましたが、時には苦しくて書くのは辞めようとした事もあり、隠したくても嘘は書かないと宣言していたので、隠さずに愚直な真実を書いた日々もありました。そうして2年前には脳卒中で倒れて入院してしまい、書くにも書けなくて社員に代わりに書いてもらうしかない憂き目にも会いましたが、今またこうして右の片手を使いながら書き続けています。そして今日の写真は、今現在、改修工事をさせていただいている三田農場さんの林檎畑の写真です。偶然にも書き始めて11年の節目にまたこうして使わせていただく小さな奇蹟にこれまで頑張ってきて良かったとの思いが溢れます。育ててても育てても、辞め行く人々に打ちのめされ、人手不足に泣くこの業界の何か方向性を誤った世界観に夢を持てずに勇気と希望を失くしそうにもなりながら、「この家を建てて良かった」との励ましの言葉を聞く度に元気とやる気を得て、病気になっても動かぬ左半身を何とか動かそうと頑張り続ける事が出来ています。更なる喜びとして、20代の若い大工が刻んで建て上げまで行い、還暦過ぎの熟練の大工さんもそれをサポートしながら難しい造作仕事を仕上げてくれる姿がゼロの時代から17年を超える今、目の前にあるのです。杢創舎にあっては間違いなく大工の伝統の技は継承されています。そして、来春にも新たな仲間が増える予定も決まっています。28人の社員が、30人となる日が来春にはやってきますから、より一層頑張ろうと思います。無垢の木も本当にたくさんありますから、当社で住まいを建ててくださるお客様の為に心を尽くして岩手の木を扱い、お届けさせていただきたいと思います。