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2018.10.16 10:14

身近な杉の木

 杉の木と云えば、私たち日本人にとって一番身近な木だと思います。日本一高く育ち日本一寿命が長いともいわれていますが、何より一番長く日本人と共に有った木なのではないでしょうか?なのに昨今は意識の片隅にも置かれずに粗末な扱いをされている様に思われて、残念な気がしております。今一度杉を見直して、最大限に良く扱う様に出たらいいなと考えています。今の家造りの現場を見て、無垢の杉の木が柱として使われている現場がとても少なくなりました。日本の木材自給率は3割に満たないのだそうです。森林面積が国土の67%を占める森林大国日本がなのです。と云う事は、寒帯や熱帯で環境を破壊しながら切り出された木材を家造りに使用している現状が相も変わらず有ると云う事なのです。世界の主要都市がある温暖なところだと、伐っても野山は復元できる自然力に優れていますが、そうしたところの木材だとしても、化石燃料をガンガン使いながら運ばれて来るのと、近場の山の木を運ぶのでは、とても大きな違いがあります。まして、日本の山なら盛岡の山なら伐っても植えればまた育つので、循環の巡りは絶えることなく続きます。そればかりか、ほおっておいても、何かの木は育ちます。自然の力は惚れ惚れするほどに強いのが私たちの身近で見ることが出来ています。でも、本当は人が山に関わる事で地域の山が人と共存してきた歴史が現にあるのです。これを私たちの代で無くして本当に良いのでしょうか?私たちも100年前の人たちからの恩恵を得て暮らしています。だからこそ100年後の子孫にも残していくべきではないでしょうか?そう考えると杉力の復活を模索したいと思うのです。なので、当社の住まいの柱は地場の杉です。