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2020.06.11 15:23

墨付けの続き

 今朝の日記でタイコ梁の写真が最後に登場しましたが、今日はそのタイコ梁を鉞で殴り込む仕事が行われました。先輩の熟練大工が20代の若手大工に教えながら1400年前から続く手仕事を伝授していました。

 墨付けをする車椅子大工との打ち合わせ風景です。

 丁度刻み場に居た20代の大工3名を呼んで説明しているところです。

 まずは実演

 順番に体験します。







 節部分の削り込みには最適です。同じ場所に打ち込むコツが難しいものです。

 慣れてくると体の向きをヒョイと変えて逆方向からも殴り込みます。


 本日の先生は高橋大工でした。
2020.06.11 10:24

車椅子大工墨付け

 昨日、基礎コンクリートを打設した大更の新築の構造材の墨付けを車椅子大工がしています。その作業の様子を何気なく見ていると、凄いことしています。車椅子に乗ったままで、4寸*8寸の赤松平角をゴロゴロと転がして動かしながら、動かすとつかさず車椅子でさぁーっと移動して墨を付けていたのです。ただでさえ暑い猛暑日が続く盛岡ですから、体中に汗をかいている筈なので、水分補給を促そうと思いながらも、隙のない一連の動きに見惚れて、声を掛けるタイミングを逃してしまうのでした。頑張れ洋平熱中症気を付けて、お客様に素敵な良い家を造らせて頂こうと、この場を借りて書かせて頂きます。



 ゴロンと倒した瞬間です。

 さぁーっと移動して墨付けします。



 よいしょと持ち上げた瞬間です。

 一面だけでなく四方に墨が付けられます。

 車椅子に座ったままなので、覗き込むような姿勢が大変そうです。

 材料を汚さずに綺麗に墨付けが進みます。

 四隅の墨がピッタリと合っています。・・・糸一つずれても刻むときに声掛けして説明してますね。

 刻みも始めています。そうすると、墨を付けた大和田の目線は手元だけでなく刻み場にも鋭く向けられます。

 夕刻の仕事上がりの時です。

 太鼓梁の選別も車椅子大工が行いましたが、ここからは鉞での殴りが始まるので、先輩大工に引き継がれます。だとしても、構造図を計画した車椅子大工との打ち合わせが欠かせません。