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2020.09.05 15:06

太鼓梁加工

今朝の続きで、太鼓梁でも平角でも芯墨を出すことが欠かせません。次はその作業風景をご紹介させて頂きます。

 面取りした太鼓梁に芯墨を打ったところです。

 太鼓梁断面から、中心を見出して水糸を張り込みます。

 水糸をダブルで引き通す事が、目線での見誤りを防ぎます。

車椅子大工はこうして必ず見に来ます。大事な所ですね。

 隣でも同じ作業が行われています。




 つかさず、車椅子大工は寄り添います。この狭いところも厭わず身軽に動くのだから、大したもんです。

 水糸はとても便利で、曲がり材を扱うには必需品です。


 先輩大工も必ず確認に来てくれます。伝統の継承とはこうした姿なのだと思います。


2020.09.05 09:55

太鼓梁

 引き続き太鼓梁体造りが続いています。木造でもS造RC造でも天井を張って構造を隠すと、何ら変わらない四角い部屋になるだけですが、当社では構造が見える仕上げになるので、構造木材も意匠的に綺麗に仕上げて魅せるものとなりますから、この段階から意匠的な加工が必要となります。

 この見える太鼓梁全てが露わしとなります。短く大きな梁は担ぎ梁です。

 中には6mの長材も配置されます。

 太鼓梁の配置打合せも1本1本丁寧に見て決めて行きます。

 この重い梁を製材するために運び出しているところです。

 大きく切り落とししたい時には、製材機が便利です。しかも使いたい墨を大工が出しているので、効率よく修正挽出来ます。そして今回は、製材機の台車の扱い方の説明が成されて、若手大工が自分で製材しました。こうして、製材機の安全な使い方を覚えて、来春入荷予定の丸太の製材も皆でしようとの事になりました。

 やはり先輩大工のお手本は有難いですね。







 平角に製材された物は、この台形部分が大きくカットされて小さくされた材が届きます。でも、太鼓梁ならここを残して丈夫な梁材として丸太をその姿のままに使う事が出来ます。