昨日、渋民の新築工事の構造材の刻みを進めるに当たり、木材の清め式を執り行わせて頂きました。塩とお神酒で構造材を清めた後、初めて刃物を入れる手斧立てをお施主さんにもしていただきました。最近では世間的にほとんど見られなくなった儀式ですが、生きとし生けるもの全ての自然の恵みに感謝の思いを捧げる貴いお参りの式典です。建て主様と職人が共に心一つにして家造りに望む姿が近場の山の木への感謝の気持ちとなって、今後繰り広がられる木組みを造り上げれる心の支え、礎となって行くものと拝察いたします。
私は司会進行を担当し、ここに並ぶすべての木材の出何処と由来を説明させて頂きます。
構造計画と墨付けを担当する車椅子大工の先達で開始お参りをさせていただきました。
柱元梁元のところをお神酒と塩で清めます。
この際に木の出何処を説明するので、正真正銘の岩手県産材です。
お子さんにも貴重な体験をしていただきました。
清めた後で、施主ご主人様に手斧立てをしていただきました。初めて刃物が入れられた瞬間になります。縁起を大切にしてきた日本の良き伝統文化です。
手斧の扱い方は、もう一人の墨付け担当職人の佐々木の秀がお手本を示しました。