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2022.03.01 10:53

チョンナ立

先週の25日金曜日北上の新築工事の木材の清めとチョウナ立の式典をさせて頂きました。この地方の大工は少し訛ってチョンナ立てと云いますが、住まいに使用する構造材をお神酒と塩で清めた後初の刃物入を行う儀式です。木を伐り倒すときに、知らず知らずに周囲の小さな生き物の住処を壊し命を頂いてしまう事、生業とする樵の人達はこの木がどこで使われるのかは分からず知らずなので、どの様な思いが籠っての木切りかは知る由もありませんので、木材を清めながら木の由緒を説明して生きとし生けるもの大自然への感謝を施主施工者共に捧げます。そして、白紙の様に綺麗になったところで、建て主さんと大工が共に初の刃物入れを行います。これより後は、刻む大工の気持ちはお施主様の為、良い建物を造り上げようとの気持ちのみが籠るのです。そうした儀式を執り行わせて頂きました。出所の分かる地場材を手刻みで行うからこそ成せる式典です。











 まずは大工がお手本でチョウナを入れ、引き続き建て主さんご家族にナグリ込んでいただきました。お子さんも上手に出来ましたね。