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2018.01.19 08:42

何やら

 古いものを捨てずに大切に扱うということを実践していると、時に思いがけぬことがるものです。暗闇の中でこちらを見つめる皿のお化けが居ても、「お前ここでなにしてるだー」と方言が昔懐かしく頭の中で繰り返されます。宝物でも入っていそうな鞄の鉤をガチャと音をたてて開くと、中には使い古しの靴下が一杯入っていたりと・・・そこから笑いが溢れてしまうと、やっぱり玉手箱だったと思うのです。私は20代の頃、構造計算を懸命に勉強していました。30代の時にはそうした経験を生かして、現場に足を運んでは構造躯体を眺めて自分が計算した荷重の流れや耐力壁への地震力の流れ方などを実際の建物を見ながらシュミレーションしてみたりと、建築が楽しくて構造を考えることが嬉しくて仕方無い時期がありました。そして、、何よりの宝物ともいうべき大工の技術に囲まれて過ごせるようになっている今の幸せに気付きます。しかも、丸太を購入して、自社で製材も出来る環境も整ったのです。そこで、さっつきの問いには「ここで、本物の木を生かして使う仕事をしてんのさーぁ」と笑顔で答えたいと思います。
※40歳で杢創舎を立ち上げ創業し、15年頑張って脳卒中を発症し、現在半身麻痺となり、日夜りはびりに取り組む日々を懸命に生きています・・・