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2018.02.11 12:30

居久根

 居久根(いぐね)とは屋敷林の事です。屋敷林は防風や吹雪、防火、防犯の為に植えられています。。又、落ち葉や間伐材はお風呂の燃料等にも利用されます。そして、田畑の肥料にもしているとの記録もあるそうです。
 代々受け継がれた家訓に「いぐねを切ったら必ず植えろ」、「何は無くてもいぐねは残せ」と言われて来たそうです。いぐねの管理は大変な労力が必要の様ですが、家族全員、孫までもが戸主の手伝いをしているとか・・・ 管理が大変な反面、いぐねからの恩恵も数多くあるようです。
春には自宅で桜の鑑賞が出来、梅の木からは沢山の梅の実が採れ、梅干しを作る事が出来るのです。
そして又、実りの秋にはキノコ、柿、カリン、胡桃、アケビ等、諸々の秋の恩恵に浴する事が出来るのだそうです。
更に野鳥や魚、昆虫等にも接する事が出来るのだそうです。農文協出版の「季刊地域」にも、四季の移り変わりごとの楽しみが掲載されていました。山菜も植えて育てて頂き、小動物や小鳥たちの集まり人間も共存できる営みが昔から自然と織りなす仕組みがそこには秘められているようです。現代のわれわれが地域を破壊して好き勝手に切り売りした分譲地にはこうした居久根の様な長い目での自然と調和する知識は微塵もないのではないでしょうか?もしもこれから住まいを建てるための土地探しをするのなら、野山と共にある程度自給できる豊かな暮らしを求める探し方も良いのではないかと思います。でも、子供の学区や買い物の利便性など今現在の生活に押し切られる確率が高いので、理想と現実は伴わない寂しき時代なのは確かですから、仕方ありません・・・・。




実はこの季刊地域32号には私も馬搬の岩間さんと紹介されています・・・