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2018.02.21 11:31

故郷の美と心

 人生の楽園とか田舎暮らしの話題がテレビで放映される時代ですが、都会が求める田舎は虚像なのかもしれません。岩手県内を探しても舗装の無い道は僅かで、有っても人々の生活は感じられてこない場合が殆どです。我々50代が子供の頃、高度経済成長が日本中を規格品としてしまってから、今頃楽園を地方に求めてもその田舎に暮らす我々にしても、懐かしい筈の風景も暮らしも無い様に思われます。なので、虚像ではないのかと書きました。写真の馬に衣装を着せて鈴を鳴らして歩く祭りにしても、賑わいは望ましくても、実際に馬と共にある人々の暮らしは消え失せて日常で馬との触れ合いは無いのです。それでも観光資源として人集めの為にそうした世界を大切にして見せるだけの虚像なのではなかろうかと思ってしまいます。さて、岩手のこの自然は本当にすばらしいものだと私は思っているので、これこそを虚像にしてはならないと強く感じています。同様に大工の伝統の技や樹木を扱う知識や心も無くしてはならない貴重な日本の財産だと言えるのではないでしょうか?