今にも動き出しそうな雰囲気があります。これは絵になると思いカメラを向けましたが、動くことはありませんでした。今日の天気は春の嵐ですが、これを機に草木が目覚めるのだと思います。外の杉林に目を向けると、高い所から時間を掛けて枝に乗っかった綿帽子みたいなのがはらりはらりと静かに落ちて行くのが見えます。そのリズムが自然的に長閑で優しいのです。時に、下枝の障害物にぶつかると真っ白な陶磁器が割れるみたいに四方八方に砕け落ちてもいるのです。僅かな時間、そうした風景を眺めてボーッとしてしましました。何でしょうか得体のしれないものに目覚めそうな春の気配が自分自身にも訪れてしまいました。