昨日の夕方、西の空は宇宙を感じる見事な景観でした。雲が空を飛ぶ龍にも似て見え、山の後方から差し込む落日の放射光が塵のレーザービームと化し、手前の稲緑を更にも輝かせていたのです。写真甲子園の会場にしても良いのではないかとさえ思わせる素晴らしき国岩手なのです。宇宙物理学者の書いた本を読む日々の中で、知識ばかり宇宙オタクになった感があって、揺らぎの景色にも見えた昨日の西の空です。
人の知っている草の名は、
わたしはちっとも知らないの。
人の知らない草の名を、
わたしはいくつも知ってるの。
それはわたしがつけたのよ、
すきな草にはすきな名を。
人の知っている草の名も、
どうせだれかがつけたのよ。
ほんとの名まえを知ってるは、
空のお日さまばかりなの。
だからわたしはよんでるの、
わたしばかりでよんでるの
・・・金子みすゞさんの「草の名」より