2018年07月
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2018.07.25 11:34

木材販売納品

 T当方は製材所でもなく木材屋でもなく、住宅建築の工務店です。でも今回、とある有名大学の先生からの依頼で、南部赤松と本欅のご依頼を注文をいただきまして、昨日無事納品させていただきました。
赤松の120角材については、含水率uおよび、寸法と重量を測定して密度ρを出し、
そのうえで、絶乾状態の密度ρ0=測定密度ρ/(1+測定含水率u) として絶乾密度ρ0を算出するとの事。
絶乾密度ρ0の高いものほど木材組織自体の密度が高い=真に目が詰んでいる材。
例えば、赤松①はρ=0.6、u=30%とし、赤松②はρ=0.55、u=15%だったとすると、
赤松①はρ0=0.6/1.3=0.462、②はρ0=0.55/1.15=0.478 となり、赤松②のほうが絶乾密度は高い材ということになる。絶乾密度ρ0の順番をつけて、上位のものを土台に使うようにとの指示がメール上にて見受けられておりまして、なんだか凄いことになりそうな雰囲気で勉強になります。コンクリートや鉄骨のみならず、木造も科学的根拠をもって検討される時代なようです。伝統の技は、経験年数と経験内容の掛け算と、手にした木材そのものが持つ値の足し算かも知れませんね。
 今回の様に、在庫板の販売も行っていきたいと考えています。ご自身で家具造りしてみたい皆様に注目頂ければ幸いです。