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2020.12.01 10:07

構造木材の清め

 岩清水の新築現場に使用させて頂く構造木材の清めのお参りをさせて頂きました。これは、墨付け刻みを行う大工が建て主さんと共に生きとし生けるものへの感謝の気持ちを捧げる儀式です。その際に、家に使われる木材がどこの山から伐り出されたものだとか、植えられた由来など木が生きて来たその歴史をお伝えするのが私の大切な役どころとなります。大自然の恵みに感謝の思いを深めるとても大切な儀式だと思います。本当は刻み始める前に行いたいものですが、時代の流れに即しながら行う事に重きをおいてさせていただいております。

 樹齢85年の南部赤松は、盛岡市を85年水害から守ってくれましたが、この後お施主様の住まいを生きた年月以上に守り続けてくれる筈です。その間にまた山が再生循環するのですから素晴らしい環境共生住宅となります。

 杉は宮古の重茂半島から届いた自然乾燥の住む人に優しい良材です。親子二人で働き続けて船材を製材していた歴史のある地域に根差した製材所です。昨今激減するこうした製材所を守るためにも木の家が広がって欲しいと思います。

 ここに見える木材全てがお客様のお住まいの構造躯体となりますから、凄い量です。

 清め後は、手斧裁てのお手本を大工が行います。

 引き続き建て主さんにしていただきました。