2021年02月
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2021.02.09 09:32

木製建具造

 昨日も樹木の持つ魅力的な自然力を書かせて頂きましたが、それは、無垢の板や木組みに木材料となって存在する自然力は無くならないのだそうです。そこで、木製建具にもそうした魅力を感じます。当社では住まいの仕切りとしての建具も木で造らせて頂いています。昭和初期に造られたものでも平成を超えて約90年前のものとなりますから、明治大正となれば尚の事古いものでも手を加えてまた使える建具に再利用できます。これが自然の木が持つ底力だと思われます。
ただ、昭和に入り科学物質が謳歌し、味気ない塗料で塗り込められてしまったところは、手を掛けて磨き剥がします。そうすると、塗装の下から出て来た木肌の中から、自然の芳香がするので、まだ生きていると感じる瞬間がありますから樹木ははまるで不死鳥です。そこに職人の技術が融合されて正に生き生きと輝きます。

古い建具を磨き込んだところです。

 時に新たな無垢建具を造りもします。





 障子はそのまま綺麗にして再利用することが多いです。

 雪見障子類は特に再利用する頻度が多いですね。高さと幅が合わない場合は、木枠を足し込んで造ります。

 障子の桟を利用して羽目板を張り込む建具を造る事もあります。