2021年11月
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2021.11.08 11:16

刻みの風景

 好摩の作業場では東緑ヶ丘の新築現場に向かう構造材の刻みが進められています。時代は機械化が主流で、プレカット工場から構造材が届く世の中になりましたが、当社では大工職人が手で刻む昔からの伝統の技に拘り取り組んでいます。やり続ける意義は、自然の無垢の木を扱う事で持続可能な社会の実現構築に必要不可欠と思うからです。山に木を植えて育てる事は、地元の山が適切に管理されて、地域が守られるのです。その山の木を人々の生活に上手く生かして使う事は山の管理への還元となり、全ての人が周囲の自然と繋がって行く事になります。そこで、山から伐り出された木材を扱う人の手の技が大切になると思います。先祖代々伝わるこの技術を未来へと伝え残す義務を建築に関わる者として、感じるところです。