2020年08月
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2020.08.23 12:17

南部赤松管理良し

 当社には南部赤松の板材の不思議なほどの無垢材在庫の玉手箱があります。写真の様に無節で天然乾燥した良材の板が、桟を挟んで積み置かれているので、必要とする材が魔法の様に現れてきます。実は先日、ある製材所の社長さんが来て「赤松に青カビが全く入らず、ここの管理は良いなぁ!珍しいもんだ!」と褒めて頂きました。屋根の下で、雨に当てず、風を良く通して3~5年桟積み乾燥したので、その管理の良さを現実に実感しています。しかも、必要サイズになるように、面を落として作るので、材を無駄にすることがありませんし、必要サイズになるように繋ぎ合わせて大きな板も造る事が出来ます。それと、多少の青カビやら節があっても削り込んで、気にならない様にも仕立てる事が出来ます。人工乾燥しても、通気が悪く管理が悪いと、青カビが出て困る事もあって、敬遠されてきた経緯のある赤松ですが、岩手県を象徴する南部赤松の魅力を我々は世の中に押し上げたいと感じます。天然乾燥して、良く風を当てる管理が重要だと云う事も付け加えておきたいですね。

 曲がっていても、水糸で直線を当てて直材を作り出すことが可能です。

 これらを組み合わせて幅80センチ長さ8mの無垢板を造ると聞きました。







 色々な部分の枠や框材になるとの事です。

 面を落として必要幅の板を作るところですが、面をミミと呼ぶこともあります。