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2020.03.31 10:03

茅葺き屋根解体

 花巻市中笹間での茅葺屋根取り外し工事を行っていますが。昨日はいよいよ茅葺上に張り込まれた波トタンの取り外しが始まりました。現場便りでもその工事風景を載せさせて頂きますので、是非ご覧いただきたくお願い申し上げます。







 これまでは若手大工中心で工事を進めて来ましたが、流石にここからは、実体験のある先輩熟練大工が指導に入っています。

 板金屋根を外すと、この通りの分厚い茅葺屋根が現れてきました。


2020.03.30 13:47

榾木

 好摩の作業場では、休憩時間を利用して榾木造りをしていました。この茸の菌打ちをするときには納豆を食べてはいけないのだそうですね。


 写真左奥のハイエースが子供用の椅子70脚を積んで今朝川崎市を目指して出発しましたが、お昼には無事到着して引渡し出来たそうです。











その内に場内の日陰に移動しますが、収穫時期が楽しみです。
2020.03.29 14:24

槍鉋

 槍鉋を扱い丸柱造をしていました。飛鳥時代に考えられた道具になるのだそうですが、襟後与板の名工水野清介氏に特注しての購入品です。かの西岡棟梁も「機械で削ると、木の繊維を切断してしまうのでぼそぼそになるが、槍鉋で仕上げると人肌に優しい触り心地になる。削り跡が出て良い無理に平らに仕上げることは無い」と仰っておられます。これでやろうと云ったら、大工が目を輝かせて取り組んでくれていました。

 馬搬材の落葉松柱を丸柱に仕上げているところに、馬搬した岩間さんが見学に来ていました。






2020.03.28 10:34

板加工

 若手大工の杉板加工風景です。手道具だけでなく、無垢の板加工も覚える頼もしき姿が作業場にはありました。















 この大量の杉板は、古民家大改修の天井板の予定です。

 現場ではこの様に梁の上から張り込まれました。板の加工から現場での敷き込み若手のみで行っています。

 厚みがあるので、この上を歩いての作業も出来て安全で捗ります。続きを現場便りに載せていますので、ご覧いただければ幸いです。
2020.03.27 11:52

椅子造り終番

 椅子造りも終番に入りました。昨日の基礎コンクリート工事後に応援も入り、賑やかな椅子製作現場でした。

 写真からも賑やかそうな雰囲気が感じられます。



 専務も活躍しました。

 座面は青森ヒバでその受け材には楢が使われました。

 背凭れ板です。



 技能五輪競技会に臨んでいるときのような横顔ですね・・・



 ひとまず20脚の山です。これを三山積み上げなくてはなりません。

 相変わらずの笑顔の車椅子大工です。



 ハイエースに70脚積み込んで搬送準備も完了です。
2020.03.26 09:33

朝礼

 盛岡市中央公園に保育園を建てさせて頂いております。現在基礎工事中ですが、毎朝現場では朝礼とラジオ体操をしてからの安全作業に心掛けているところです。これまでに経験した事が無い大きな建物なので、人員采配に苦慮しながらも若手大工メンバーを応援に呼んだり、多能工大工と基礎メンバーの協力を図りながら工事部長中心に一致団結して取り組んでいます。工事の雰囲気と進捗は現場便りに載せておりますので、是非ご覧いただきたくお願い申し上げます。また、現場便りでは、茅葺屋根取り外し工事の前段階での屋根工事の風景も載せていますので、そちらも併せてご覧いただければ幸いです。






2020.03.25 11:46

春彼岸

 彼岸に入ると毎年欠かせないのが、故郷岩泉のお墓参りです。春と秋年に2回必ず掃除して拝むのが定めです。今は夫婦二人で出来ますが、何時かはどちらか一人となり、息子が手伝ううちはいいけれど、二人とも墓に入ると後は子供たちが自分たちの事もしてくれるだろうかとも思いながら、我々も親がすることを見て覚えて来たのだからと複雑な事を考えずに黙々として見せるだけなのです。





 霧立ちのぼる宇霊羅岳
 とうこつとしてそびゆれば
 その山腹の涌口ゆ
 迸りい出づ岩泉
・・・岩泉高校校歌一番です・・・





 宇霊羅山はアイヌ語で霧の掛かる山、この日はまさにその名の通りでした。

 子供の頃はこの中で良く遊びました。

雲岩寺は地域の象徴でもあります。当地の大工の技術の高さも感じるところがあります。

 懐かしき岩泉町の街並みにも人々の暮らしの変化の寂しさを感じるところです。特に小学校がどんどん減っています。
2020.03.24 09:32

工務店の木工

 当社は工務店ですが、桂の木や桜の木の机を造ったり、ナラの木のカトラリー造りをしたりと木工にも色々と取り組んでいます。そこで、今回は、漆を購入してみました。木のスプーンなどを拭きうるし仕上げしてみようとの意気込みからです。




2020.03.23 09:47

手作り建具

 また、雫石の完成見学会での風景ですが、掃き出し窓のところには、再生利用した雪見障子を取り付けていますから、障子を上にあげると外の景色が見えるので、薪ストーブの火を眺めながら、外の雪景色を眺める事も出来て、情緒を感じる瞬間が存在すると思います。暮らしの中にこうした楽しさが見出されるのも、木製建具の持つ機能性を更に押し上げる良さだと思います。また、引き分け建具の写真も続きますが、格子デザインにしたいとのご要望にお応えしたものです。2間半の開口間口に対応できる引き込みなので、リビングを大きく広く使いたい時にも対応可能です。このサイズは既製品では探しても無いと思いますし、特注だととんでもなく高いものになってしまいますから、無垢材で造り得る自由性なのです。ただ、大開口に使える長い鴨居が必要になりますから、自社製材での取り置き桟積み乾燥材の成せる業です。

 夜のカーテン代わりにもなり、開口部の断熱補強にもなります。

 太陽熱の取り込みにも効果がありそうです。


2020.03.22 10:28

完成見学会続き

 昨日の日記の続きで、完成見学会の写真です。

 見学会開始前にはこうして皆でお掃除するのが恒例です。でもカメラを構えると、日記ネタにされるので、避ける様に逃げるのですが、それが逆にネタになるのです。

 車椅子大工の手入れした再生キッチンです。内部は琺瑯製なので、磨くと綺麗になるし、色んな棚駕籠が付いているので便利です。なんでも直ぐに使い捨ての世の中なので、古いものを直してまた使える様にすることで、ゴミを削減して、費用的にもサプライズ出来る良さを感じます。

 ブーメンラン曲がり板を連結させて仕上げた丸テーブルです。写真は上蓋を載せた状態です。

 次に上蓋を外したところです。外した蓋の置き場所も確保されています。子供体の遊び場にもなりそうですが、縮杢の表情を見れるので、自然の中でこの木がどんな育ち方をしてきたかを学べる場所にもなります。

格子建具は奥様からの特注ご依頼でした。そうしたご要望も承ります。

 通常は白い壁になるだけなのですが、時としてこうした棚壁に造れるのも木の板を所有し、手道具を扱う大工職人が居る当社の良さだと思います。
2020.03.21 09:55

完成見学会

 昨日は、雫石の完成見学会を無事開催させて頂きました。大荒れの天候にも拘らずご来場いただきました皆様に心より感謝御礼申し上げます。外はとても寒く強風でしたが、室内は暖かく穏やかで、断熱性能の確かさを実感できました。そして、無垢材が醸し出す癒しの空間や、古い家具や建具類の違和感の無さが、自然素材で造られた物が何時までも長きに使えるし再生利用出来る素晴らしさを物語るとの思いを再確認できました。



 来場御礼品です。

 何時もお世話になっている一戸製材の梅垣社長さんです。

 同様に梅垣社長さんですが、上田堤の完成見学会の際に、娘さんから「この家が欲しい」と泣かれていましたね・・・

 大きな栗の大黒柱にしがみ付く専務であります。

 他では捨てられそうだったタンスも職人が手を掛けて再生すると、この様に良い家具になります。
2020.03.20 08:32

椅子造り活況

 椅子造りは活況に入り大工さんの手伝い応援もあって、冗談も飛び交う明るい雰囲気で進んでいます。今日は完成見学会ですが、10時から15時までのご予約も無事埋まっていました。会場をお貸しいただけるお客様のご厚情に感謝いたします。こちらの方も、感染症で意気消沈する世相をぶち破り明るく楽しく良い見学会とさせていただきたいと思います。

 完全防備の専務であります。

 明るさの発信源の建具職人さんです。お名前は一人さんですが、五人もいる様な雰囲気を醸してくださいます。

 やはり無垢材に鉋を掛けると美しく光ります。塩ビシートや集成材の椅子には無い表情です。

 黙々と取り組んでくれている大工さんの後ろ姿ほど心強いものはありませんね。

 車椅子大工も奮闘しています。車椅子ながら墨付けも出来るしこうした造作もこなし本当に偉い姿です。

 何故か行ったり来たりの際にこうして首にかけているのでした・・・?
これを見ると自然に、頑張れーと応援したくなるものです。
2020.03.19 09:57

完成見学会

 明日20日は10時から15時の5時間、雫石の完成見学会を予約制で開催させて頂きます。建替え住宅の方は無事完成していますが、既存部の倉庫の外壁工事が本日も継続されていますので、今朝も若手大工含めて5人の応援が向かいました。見学会の方は、五組のお客様にご予約いただいて、ほぼ完全予約済とさせていただきました。今回は、コロナウィルス感染予防策としての観点からの予約制では御座いますが、10時と13時に若干の空きも御座いますので、もしご見学のご希望の御一報いただければ幸いです。

 工事前の外観です。

 昨日の外観です。

 同様に工事前の外観ですが、中古物件のご購入でした。

 倉庫の後ろの住宅を解体建替えして倉庫はそのまま残し、屋根と外壁の修繕と内部に構造補強合板を張り込んで構造補強としました。中古物件の購入検討の良い事例になります。

 木の家そのものの室内空間です。細部を現場便りでもご紹介しておりますので、併せてご覧いただければと存じます。
2020.03.18 17:27

椅子造り磨き

 昨日農午後の椅子造りはサンドペーパー掛けでした。人力でとにかくひたすら磨きます。これは疲れますね・・・実は左半身麻痺の私もほんの少しだけですが、手伝いました。リハビリになります。



 藤原工事部長も磨いてました。



 次は座面の準備が進んでいました。座面の受け材は楢の木になります。
2020.03.17 09:33

椅子造り続き

 14日の日記の続きの椅子造り風景です。

 専務も手伝って穴の面取り作業していました。

 皆で懸命に磨いています。

 やはり中心は車椅子大工の大和田です。

 面取り作業は建具職人の応援ですが、無垢の扱いはお手の物です。

 何とも微笑ましい奴なのです。

 今日の午前中も引き続き磨いています。



 専務の奮闘です。





 最後に手磨きしてました・・・椅子を使う子供たちに喜んでもらえたら良いですね。・・・今晩筋肉痛にならねば良いがと心配する身です。
2020.03.16 10:13

無垢材の扱いの無限性


 ネイティブアメリカン「オジブワ族の祈り」のコピーですが、「あなたが創り出したものを、私の手がていねいに扱うことができますように」との言葉が書かれています。そこで、次の写真です。

 色々な加工をしていると、右のような薄いものが出てくることがあります。教えないと、割って捨ててしまおうとするので、若手社員全員をここに呼んで、左側の神棚を見せながら、無垢の材で捨てるところは無いのだと諭しました。扱う人間が、何とか使おうと意図する事で、この様に色々なものが造れます。逆に、造ろうとして、こうした材を準備するのには難儀するものです。須らく各種作業で発生する無垢の物は取り置いて大切に保管する気持ちが大切です。自然界からの預かり物は扱う人間次第で無限性が存在しています。

 冗談で、「現場で出た合板の切れ端を枕の下に入れて寝たいか?この後ろのヒバの鉋屑なら袋に入れて香りを楽しむことも出来るだろう」と話しました。

 「無垢材に鉋を掛ける事はあるが、塩ビシートには鉋掛けしないだろう」とも話しました。

 そして、実際にこれと同じものを創る機会に恵まれる予定もあります。


 話が終わった頃合いで、専務が三時の差し入れをしてくれました。

 じゃんけんで貰う順番を決める姿が可笑しいやら可愛いやら・・・素直なうちに先の様な事を教え込みたいです。
2020.03.15 12:24

梅咲く自宅の風景

じらされましたが、梅は咲きました。折れた枝をいただいて、水に活けておいたものですが、植物が死ぬと云うのはどのタイミングなのか不思議ですね。伐り倒した時に死ぬとは限らないのは確かです。花屋で買った花を仏壇に供えても同様に、良い香りで満たしてくれますし、蕾の花が開く事がよくあります。梅が咲いたと喜んで写したその先にある自宅の木の家の表情がとても良くて、ついついカメラを向けて写してしまいました。





毎朝ここに差し込む朝の光が神々しくてこの下には神棚を供えておりますが、猫が時折歩いて色々と落とすのが悩みです。

 桑の木の柱です。何もしていませんが、経年変化で色濃くなった気がします。

 面合わせのハギ合わせ板です。どうしても面を落として水平にしてからの合わせ剥ぎにするのが楽で多くの手法ですが、面を上手く加工して合わせると板幅の有効活用にもなるし、窪んだ面の曲がり付近に良い表情を見れる場合もあるのです。自然の物に人間が寄り添い知恵を出す作り方です。
2020.03.14 09:51

皆で椅子造り

 椅子造りの昨日の続き作業です。皆で協力して怒涛の勢いで進んでいます。工務店が家具造りと訝しく思われるかもしれませんが無垢の木を扱う術がこうしたところで身に着くものです。そして車椅子大工の更なる新たな可能性にも繋がるのだと私は思ってもいます。それではまたしてもの引き続き写真をご紹介させて頂きます。

 大工らしくホゾできちんと組みますから頑丈です。









 所定数がきちんと組み上がりました。

 今度は座面の高さの可変に対応する孔開けです。

 三人三様ですが、機械が三台あって良かった・・・と云うか三台ある事が凄いでしょ





 こんな姿で、嬉しそうに経過報告に来る洋平です。
2020.03.13 15:40

心に響く詩編

天地は常に健全で
 人間界の汚れなど知る由も無い
その源は滞らず生み続ける
 野生の命 草草や樹々
 土と水 無窮の空
今や人類には近くて遠い
 そんな大自然だ
もう一度しっかりとこの大地に立とう
 いつか還るであろう その道を忘れないように・・・
パパラギの里3月号よりの拝借

2020.03.13 11:51

皆で椅子造り

3月7日の日記の続きになりますが、青森ヒバ材を使用した子供用の椅子造りに励んでいます。車椅子大工の大和田洋平を中心に、女性二人と時折建具職人の先輩も手伝いながら70脚の椅子作りは今月末日納品予定です。




























2020.03.12 13:16

月一の病院通い

 今日の午前中は、月一で通うリハビリセンターでの経過観察の診察日でした。車の運転の許可を得るためのシュミレーション検査も同時に受けているのですが、自分ではこれ以上なく素早い反応をしたつもりでも、機械の査定は遅いとの判断を出されてしまいます。目では見えない脳の中の血管が切れてしまった影響がこうしたところに出てしまうのだと悟り、運転を諦めようかと悩んでしまいます。これは、逆に自分では安全運転をしたつもりが、そうではない事をしてしまう可能性があることなので、慎重にならざるを得ません。写真は今朝の梅の蕾と、道中の山の景色です。

 ここまで来ると埼そうで咲かない、じらされている気分です。



 小岩井農場側を走ると岩手山のド迫力が凄いです。

 柳澤小中学校脇を通過しての真正面に姫神山が綺麗です。
2020.03.11 13:17

梅の蕾

 昨日のスライドする木の箱は、昆布を刻む道具との情報を頂きました。教えて頂いた玉さんに感謝です。

この板の上に採れた昆布を敷いてその上に木の板をあてがい刻んでいくのだそうです。

 裏から見たところです。このバネがスライドの仕組みですね。

 自宅に活けてある梅の木枝の蕾が膨らんでいます。

 好摩の事務所の梅もこんなに可愛くなりました。

 振り向いたら咲いてそうです。今日は11日、時間が来たら黙祷します。日記書いてたら地震がありましたね。
2020.03.10 09:52

古材修復

 昔の何の用途か不明のものですが、木で出来ている古材の箱などの修復再生をしてみました。個人的見解ですが、こうした修繕が出来る塗装職人の技術を是非にも後世に引き継いで残したいと思うのです。早い話がペンキ屋ではなく塗装職人は無垢材の修復再生技能者なのです。

 特許取得の鑑札が付いていました。木部だけでなく金属部分も磨いて綺麗にしてくれてあります。

 春の展示会などのディスプレイ展示して木のスプーンや箸を並べる箱にしようかと考えています。

 これまた不思議な木の箱です。当初フラワーBOXにしようかと思ったのですが、現在思案中です。木のおもちゃを入れる箱とか、木の玉子を入れる箱でも楽しいかも知れません。

 この鉄の部分をガチャガチャと上下させると、下面の板がスライドして動くのです。

 ?いったい何に使用されていたのか分からない?のが悔しいものです。

 古い障子の桟もこんなに綺麗になります。
2020.03.09 09:17

見上げた空に月

 世界がコロナウィルスの話題で沈んでいるところ、下を向かず上を見ようと思い見上げた空に月や金星がその存在を最大限に魅せてくれていました。コロナと云えば太陽活動にも相通じる存在がありますが、月も金星も宇宙空間に現に存在している惑星同士の繋がりに想像を巡らせる事も出来て、まるで民話や童話の世界に誘われるやに感じられます。そして、このところとても日が長くなってきたと体感できますね。



 なんか猫の顔に見えません?

 金星です。





 十三夜位でしょうか?

 教10日が満月になるそうです。次回はスーパームーンとの事です。
2020.03.07 09:27

青森ヒバの加工

 昨日の大量の青森ヒバ材の加工を始めていますが、ヒバ特有の良い香りが充満しています。その際に出る鉋屑も大切に取り置きましたので、袋詰めしてプレゼントか販売してみたいとも思っています。











 頑張れーと云いたくなるのですが、カメラを向けてました・・・


2020.03.06 12:43

大量の青森ヒバ材

 い子供用の椅子を70脚ご注文いただいております。その個数を造るには大量の青森ヒバ材が必要になりますので、写真の様に作業場に積み上げられていますが、傍を通るとヒバ特有の香りに満たされているのを感じます。










2020.03.05 10:20

ドミニカンロザリオ聖母修道院

 何時も通る度に「ロザリオ聖母修道院」の看板が気になっていたので、通勤路の道中ちょいと寄り道してどんなところか見て来ました。それも春めいて道路に雪が無くなったからでしたが、春は名のみの三寒四温のいつも通りの季節感なので、北日本は冬の嵐で上空には氷点下-30度の寒波が折りてくるとの予報なので、コロナも気候も怖いですね・・・そもそも人間は、稲光に怯え嵐に震え、膝を抱えて人間同士が集まり体を寄せ合い、天に祈り神仏に手を合わせて願い、オロオロと涙を流した時代があったと思います。そうした時代には、目には見えぬ自然界の精霊の存在を山の中にひっそりと佇む大木に見出し、静かにひっそりと咲く花にも同様に感じて誰かが世界に一つだけの花と謳いあげたものかと思われます。今は正に神に祈る思いの日々ですが、武漢上空では大気汚染物質が昨年と比べて無くなっているとの話題にも目を引かれますから、祈られる存在から見れば皮肉なものよと思われるのでしょうか?








2020.03.04 12:06

無垢板の加工がある風景

 昨日は構造材を刻む風景でしたが、今日は無垢の板を加工している風景をご紹介させて頂きます。大工も住まいに使用するカウンターなど家具類的な造作仕事に精通出来るのも当社の仕事の特徴です。なので、兎に角色々な樹種や曲がっている板も適材適所に上手く使い分けて加工していますし、自然の中に存在するものを全て使いこなせる手技の積み上げ体験が実際に出来るのが当社の特徴です。住まいの中に近隣の山の姿を再現できるとも云えます。

 ブーメランの様に曲がる楢の木を二枚繋げて丸い流し前カウンターを造らせて頂きます。

 家具担当の専門職に扱い方を教えてもらいながら加工しています。


 曲がり部は自然の長い年月で縮ませられているので、独特な木里(もくめ)です。



 欅カウンターの美しい木里(白洲正子さんの木の本には、もくめとふりがなされています)です。

 木割れ部を樹脂で処理したり、契り材を取り付けたりする方法も家具職人から大工が教わる事もあります。
2020.03.03 09:59

刻みのある風景

 当社の作業場では、花巻市中笹間の大改修工事現場に向かう材料の刻みが進んでいます。昔ながらに手刻みで、若手大工が鑿鉋鋸など大工の手道具を扱います。勿論現代的に電動工具も使用しますが、そこは塩梅良く使い分けて使いこなします。その現代的の言葉を大工技術に置き替えた時に、写真内に写る大工の手道具を自由自在に使いこなせる現場が無くなってきているのも真実です。でも、当社にはそうではない昔ながらの風景が現に存在しているのです。今、学校で建築大工を学んでいる学生の皆さんの中で、折角高いお金を出して購入した自分の大工道具手道具を研いで存分に扱いたいと思う人は、一度当社の刻み場や現場を是非とも見に来てください。学んだ技術は実際に生かしてみてこそ本物です。しかも、その高みを手にする事さえできるのです。その相手とする無垢の木が樹種で30種以上も当社の敷地内には存在しています。

 この100本を超える本数を刻むと、同じ加工を何度も何度も繰り返しているので、体が覚えて速度も速くなるものです。





 自身で墨付けしたものを刻むので、現場が頭の中に映像で想像できるようにもなる筈です。

 大工道具は持つばかりではなくよく研いで手入れをしなければなりませんから、研ぐためには使う事が大切です。



 刻むときに図面を見て墨付けされた部分を確かめる事で、何時しか墨付けも出来る様になるものですね。



 先輩大工も20代の若手大工と共に刻むと、それなりに色々と刺激を受けると話します。

 母屋の追っかけ大栓継ぎがかくも大量に刻み込まれて積み上がりました。機械ならもっとあっという間に造ると思いますが、千年の年月を機械が作り出してくれるとは思われませんし、この仕口や金輪継ぎなどをプレカット工場では出来ないと云います。蟻継ぎと鎌継ぎを丸く緩々にするのが機械の特徴ですから、大工の手仕事との違いは明確です。
2020.03.02 10:48

リハビリ散歩

 弥生三月季節は名の通りに春めいて来たので、好天候をこれ幸いに思い立ち、高松公園と池の散歩をして来ました。リハビリと思い、左手に杖を持ち、右腕を大きく振りながら足を不格好に上げて「おいっちに!おいっちに!」とマスクの中で吐く息も荒く、眼鏡を曇らせながら思いっきり好きに歩きました。写真はその道中の風景ですが、行ったことある人には、私が歩いた距離が想像できると思います。

 まずは、半身麻痺で動かない左手に杖を強引に持たせました。

 この階段を手すりに掴まらず杖も使わず一足一段で降り切った満足感は健常者の方には分からないかもしれませんね・・・

 良い風景の日曜日でした。

 公園ではサッカーや野球にとそれぞれが好きに色々楽しんでいます。

 まずは公園を半回りしながら子供たちが楽しそうに遊ぶ声や姿を楽しみました。地域に子供の姿がある風景は本当に掛け替えのないものです。

 碧い空に飲み込まれそうになる良い天気でした。

 途中から高松の池を目指しましたが、ここからは杖を右手に持っての普通歩きです。それでも仄かに汗ばんで来た気がしました。

 花壇にはもう花の芽が出始めていて早いですね・・・

 まるで誘われるかのように、この階段を一足一段で上がってしまいました。

 高台の展望東屋を目指しましたが、普段だと付き添い者がこれをさせてはくれないのだと思います。その理由がわかるほど足がガクガクとしてしまうほど疲れました。

 この展望はまた来たいと思います。

 今度は水筒を持ってきたら最高ですね。リュックにコーヒーやトーチを詰め込んで来てここでコーヒーを飲みながら一休みを夢見てしまいました。


 一休みしたので、今度はここを一気に下がって池に向かいました。

 一気に降りて振り返ると、丸いコンクリートの土留め階段がこんなでした。

 池の釣り堀側に回って車道から高松の池を眺めたところです。

 釣り堀が絵になりますよね・・・



 







 現在新築中の上田堤の新築工事の外観も見えました。

 今度の8日日曜日は、こちらの完成見学会を予定させて頂いております。駐車スペースが無いので、予約制となりますが、見てそんなの無いお得な情報満載の見学会となる筈です。よろしくお願いいたします。

 散歩の終盤は、ここを上がりトトロの山の中に入って山道を上がり抜けてタラの芽の出具合を確認して自宅に戻りましたが、この日記を書くのにも疲れた位に相当疲れてへとへとになりました。でもこうして障碍を克服して頑張りたいと思います。今年の目標はマラソンです。今回はこの日記に長々とお付き合いくださいましてありがとうございました。
2020.03.01 11:19

現場差し入れ

 滝沢の新築工事現場の15時休憩時を目指して差し入れを買って専務と二人で現場確認に行ってきました。とても素敵な所で、一本の栗の木が真っすぐに伸びていて凄いなーと思いました。そして、遠くには四十四田ダム湖が見えて、何時もの通勤路も見えましたので、もしかして通勤路の車中からもここの現場が見えるかもしれないと思ったら、今朝の道中本当に見えましたので、写した写真です。それと、現場で明るく働く20代の若手大工の面々の笑顔に癒されて来ました。

 丁度小腹がすいた頃合いで差し入れが出来ました。

 屋根工事は片側の緩やか方を葺き上げて反対側の急勾配を今週葺き上げる予定です。安全に配慮して親綱を頑丈に取り付け直したとの事です。

 50代の中堅大工と若手3人の計四人で屋根工事を進めていました。



 こんなに真直ぐな栗の木です。太ったら凄い材になりそうな気がしました。

 雑木の陰に見えたブルーシートの青が多分ここの現場です。
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