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2020.12.31 10:08

岩泉町うれいら通り

 今年最後の日記は28日に行ってきた故郷岩泉町のうれいら通りの写真です。今ではすっかり人も減り寂しくなってしまいましたが、女子学生が楽しそうに笑っていたり、都会から移住してパン屋を開いたご夫婦のお店があったりと、嬉しい場面にも出会えて、悪い事だけではないぞと希望を感じる良い年の瀬を迎える事が出来そうです。本年中は大変お世話になりました。来年は辛牛年を迎えますので、痛みを伴う幕引きを感謝で乗り越え、希望に満ちた再生を果たして参りたいと思います。明日来年も何卒よろしくお願い申し上げます。皆様におかれましても、良いお年をお迎えください。我が家はこれから餅つきです。



 ウレイラオーブンさんのお店受付カウンターは、よこやさん内にあります。


 岩泉の水で飲むコーヒーはとても美味しいのです。










2020.12.30 12:45

年越し準備

 場内の入り口各所には年神様をお迎えするとしなを飾り、年越し準備と希望に満ちた新年をお迎えする準備を整えさせて頂きました。言い伝えに従い苦が付く29日を避けて28日に準備掃除して昨日仕事納めとさせて頂きました。ただ、場内に生き物が居るので、その世話をする為に、私たちは会社に来ていますが、外は雪がガンガン降っています。事務所に着いて、除雪道具の準備をしていないことが痛恨の極みです。この所の温暖化雪不足に成れてしまう事の堕落感を実感してしまいました。




2020.12.29 09:42

通勤路に

 好摩から盛岡市内に戻る通勤は、天峰山に設置された風力発電が回転しているのが見えます。









 ここを走ると、鹿が時々飛び出してくるので注意が必要です。真っ白な兎がピョンピョン跳ねていたりもします。


2020.12.28 09:15

京唐紙貼り

 先日、改装工事のご依頼を頂いて、400年の歴史ある京唐紙を貼るお仕事をさせて頂きました。

 唐紙(からかみ)とは、もとは唐(とう)から伝わった細工紙(さいくがみ)のことでしたが、中国製の模様紙(もようがみ)を貼った建具(たてぐ)が使われはじめた平安時代(8末~12世紀)からは、その襖(ふすま)紙を指すようになりました。江戸時代(17~19世紀)には、岩絵具(いわえのぐ)と糊(のり)を混ぜた絵具を使い、木版であでやかな色模様を摺(す)り出す唐紙(からかみ)が急速に発展しました。バレンを使わず直接手のひらで摺(す)ることによる、味わい深い仕上がりが特徴です。神社仏閣や茶室など数寄屋(すきや)建築に多く使われる、京の都ならではの華麗な工芸品です。





 洗面化粧台も造り付けに取り替えさせて頂きました。

 陶器類は再利用しています。



 皆川明デザイナーさんデザインのタイルです。
2020.12.27 11:52

神子田朝市

 今年最後の日曜日休日の朝は、年越し準備で神子田朝市に行ってきました。年神様をお迎えする「としな」を買い求める予定でしたが、何時ものお婆さん方が居なくて、別なお店では、「もうない完売した。手作りだからそんなにたくさん作れないのさ」と云われてしまいました。」お客さばかりでなく、年々お年寄りが少なくなって雰囲気が変わり始めているので寂しさを感じてしまいます。それでも「ひっつみ」を食べて何時ものマドカコーヒーを飲んで朝から楽しんできました。杢創舎は12月29日が年納め大掃除で30日から令和三年1月5日まで正月休みとさせて頂きます。年始は6日からです。でも山羊と犬の世話で好摩には休みでも来るので、日記は年越しで書かせて頂く予定です。何卒よろしくお願い申し上げます。







 ペルシャジュータンも売られていました。

 帰りに高松の池を通ると岩手山がとても綺麗でした。
2020.12.26 10:01

今朝の山景色

 今朝の通勤路、予報とは違い晴れています。冬の青空に映える山景色の写真です。

 西の岩手山

 北は奥中山方面

 東の姫神山
2020.12.25 16:23

猫扉

 猫の出入り口の扉です。猫が目で見て認識出来れば凄いです。案外人間の方の目印かも知れません。生物の中でも人間の目が一番複雑で見るだけでなく、意思の疎通も出来るとの事です。正にです。









2020.12.24 12:56

クリスマスイヴ

 いよいよ今年もクリスマスイブを迎えましたが、外は雨です。毎年恒例のホワイトクリスマスは三年連続で雪無しの様相です。地球温暖化を食い止めなければならない本当に非常事態です。そこで、来春からは建物の断熱性能をきちんと説明することが義務化されます。勿論当社は省エネ住宅です。太陽光発電パネルの設置も積極的に行うつもりでした。来年は2棟のお宅の屋根に搭載予定です。





2020.12.23 13:25

岩手県知事表敬訪問

昨日、今年愛知県で開催された第48回昨日五輪全国大会に於いて、入賞を果たした選手一同が介して、岩手県知事に報告を兼ねた表敬訪問でした。今回は参加選手12名中5名の入賞で、岩手県は開催県の愛知を抜いて抜群の成績で表彰されました。建築大工は、限定選別された三名が金賞と銅賞二人で、三名とも受賞するとの輝かしい成績を納めました。


 競技会場では、コロナの対策で閉会式やメダル授与式が無かったので、今回代わりに岩手県知事からメダルを掛けて頂く事になりました。

 

 建築大工入賞の三名です。


 私は付き添い後、帰りに桜山神社に参拝させて頂きました。そして、茅の輪くぐりをしてきました。





 石垣も雪化粧されていました。
2020.12.22 10:07

上棟式

 昨日は、花巻市山の神での新築工事現場の上棟式を執り行わせていただきました。大工に伝わる上棟式祝詞を奏上させて頂きましたが、法隆寺大工で有名な宮大工の西岡常一棟梁の本に掲載されている祝詞と殆ど同じ内容ですから、1400~1500年以上続く由緒ある心が込められている祝詞です。神代の昔に伝えられた宮造りの技は矩規(のり)と表現されていて、蒼人技に満つ備わりてと心ある大工にもその技が伝授された事は、この国日本の宝であり、これよりも広く大きな技事はないと、感謝の思いを述べます。この祝詞に籠められた壮大なスケールにはいつも心厳かになります。神社に行くと、御社の傍には必ず大木が聳えていますが、ここの祭壇脇にも大きな大黒柱が立ち、屋根を受ける棟木まで延びていますから、神気満る雰囲気の中で上棟式を執り行わせて頂きました。





 四方清めを行っているところです。

 基礎断熱は土間上にも及ぶ徹底した内容です。

 100mmの二重張りで200mmの基礎断熱効果で、上棟式の場内は暖かく執り行われました。
2020.12.21 09:53

大更の完成見学会無事開催させて頂きました。

土日の二日間大更の完成見学会は無事開催させて頂きました。お貸しいただいたお客様のご厚意に心より感謝し、寒い中にも拘らず、ご来場いただきました皆様に御礼申し上げます。

 薪ストーブは見学会前日のセッティングでした。

 薪のお陰で暖かな会場でした。

 玄関を入るとカヤの生地をガラスで挟み込んだ木製建具が、リビングからの光を入れ込んで、玄関を明るくしています。自社制作の室内建具です。

 玄関の真正面の薪の火が優しく迎え入れてくれました。感染症予防対策の手指の消毒も勿論させて頂きました。

 土日の雪降る前の南側テラスです。
屋根が架かるので、雪でも雨でも問題なく使えて便利です。夏の強烈な日差しを遮り、冬は斜めに日差しが差し込んで、窓際の床は暖かくなりました。

敷地の前には花輪線が通ります。
2020.12.20 10:28

岩泉町での点景

 三日連続での岩泉町方面での点景写真です。

 新築工事中の現場は日も差し込んで、大工の休憩用の暖房も効いてとても暖かでした。ここや2階の窓からの眺めがとても良かったです。







 お隣の雨戸が印象的でした。

 岩泉町うれいら通りの古民家「小泉乳業」です。

 そのお隣の「米末商店」さんの看板とガラス戸を当社で造らせて頂きました。

 「はばさか」です。

 月と星が綺麗でした。
 
2020.12.19 10:01

雪道

岩泉町への道中は本州で一番寒いと云われる薮川を通りますから-16度の極寒で、吹雪く雪道でした。








2020.12.18 13:53

岩泉町表敬訪問

 昨日は、技能五輪全国大会建築大工部門で銅賞を受賞した当社の大工と出身地の岩泉町に表敬訪問させていただき、無事ご報告させて頂いて参りました。その帰りに立ち寄った、郷社の宮司さんに、岩泉大神宮は主祭神は天照皇大神様と月読尊と素戔男尊の三柱の神様を祭る由緒ある凄い神社なんだよと、教えてもらいました。スサノオのオオカミ様と云えば、蘇民将来の民話にもある、牛頭天王の守護神様で疫病除けをしてくださり、心優しい正しき行いをする人々を守り幸せにしてくださるとの言い伝えがあり、茅の輪潜りや注連縄を玄関先に付ける習わしの基となったとの事です。岩泉大神宮の創建は寛政十年との事ですから約200年前政治の腐敗と大飢饉の天明年間の改革後に当たるとすれば、今のコロナ過にも相通じるものがありそうです。宮司さんに三柱の神様のお話をお聞きして、参拝させて頂きました。

 私は昭和36年11月6日ここの近くの民家で誕生させて頂きました。



 不思議な話ですが、生まれた日に、神社の屋根ではなく生まれた貸家の家の屋根を上空から見下ろしていた記憶がここに来ると蘇ります。







 宇霊羅山がお社の裏に聳えています。



 子供の頃は、良くここで遊びました。

 大工さんの知恵と技術を学べる所です。伊勢神宮の様に20年遷宮したらよいと思いました。
2020.12.17 10:51

雪雲





雪も降ったり止んだりと忙しい師走の好摩。作業場では次の現場の墨付けも進んでおります。今月もあと半月ほど。どうか、無事に2020年も完走したいです。(栗城)
2020.12.16 12:04

寒波の青空





好摩はこういう日に晴れることがあるですよ。ただ、寒さは堪えます。遠くには雪雲が見えますのでそのうち降ってくるかもしれません。今シーズン初の大寒波。どうか、暖かくしてお過ごしください。(栗城)
2020.12.15 10:47

ブルーライトアップ

 岩手県でも、医療従事者の皆様への感謝として、盛岡城石垣跡公園や、東北電力の鉄塔他各所でのブルーライトアップが点灯されていますが、私は1年前に凶弾に倒れた中村哲医師への思いが心の中を占めています。医師でありながら、自ら大型重機を操作して、アフガニスタンのカンベリ砂漠に水路を引き込み緑の農地に開拓した不屈の闘志と、飢えや疫病に苦しむ人々を救う為には診療所を造り薬を配る事ではなく、衛生上の根本原因となる綺麗な水の確保こそが本当の治療になるとの輝かしき慧眼です。そして、それを果敢に実行してきたのです。しかも先進国がこぞって戦闘を仕掛ける中、地域の農民の方々に武器を捨ててもらい代わりに農具やスコップを手にして貰い、皆で豊かに実る大地を造り上げたのです。現地の農民は、喜び、「戦闘では何も得られない武器はいらない平和に暮らせることが、農作物が造れることが幸せだ」と云います。水の惑星地球に生まれた私たちにとってのとても重要な事は、その水質源の維持なのは間違いない事です。コロナ過のいまだからこそ、清潔な暮らしが出来、綺麗な水が身の回りに溢れている事の素晴らしさに感謝したいものです。環境汚染同様に、食品ロス衣類ロスを続けていてはならないのです。



 木のお店に置きますので、宜しければこの絵本読んでみて下さい。コーヒーを淹れさせて頂きます。来春ですね・・・

 右が用水路を引く前の死の砂漠です。左は中村哲医師が用水路を引いて造り上げた緑の大地です。日本のジャカゴの技術と柳の木が活躍しているそうです。

 雲にも水が含まれていると学びました。その隙間から差し込む陽光に大自然の循環の仕組みの微に入り細を穿つ人知を超えたスケールを感じます。思わずコロナの終息を願い、中村哲医師のご冥福を祈ります。

2020.12.14 10:32

木工

当社は工務店なので、家造りや住まいの修繕がメインの仕事になりますが、仕事柄無垢材の端材が沢山出てしまいます。そうした本物の木をただの木っ端とせず、何かにつけて利用しようと考えていると、木工職人の技術と知識がとても有難い瞬間が多々日々の中にあります。今日は、そうしたところに光を充ててご紹介したと思います。

 まずは、欅板の端材を利用したトレーです。

 こうしたジグ造りがポイントですね。木があるから単純に造ってと云ってもそう簡単に出来るものではなく、道具が大切です。

 道具を上手く扱う為のジグも手作りなので、その知識が宝ですよね。

 裏面の縁は斜めに削られているので、手を掛けやすくなっています。黒漆で仕上げれば素敵になります。春には木のお店で展示販売させて頂きたいと思います。

 丸や三角に四角の端材は箱詰めして、子供の玩具にしたいと思います。

 わざわざ作らなくても、こうした端材が出来てくるのだから、上手く活用したいですね。

 現場で壁や天井に張り込んだ杉板の羽目板の残り材も大量に出て来るので、これで、木っ端を入れる箱作りをしたいと思います。

 今度は、エレキギターのこの黒い本体部分を桜の木で造る試みにも挑戦したいと考えています。

 アンプに繋いで確かめると音は出たので、弦の部分はそのまま移設して使えると思います。
2020.12.13 13:12

古民家への祈り

 11月22日の日記で御紹介させて頂いた家の神様に捧げられたお手紙を古民家の屋根裏棟柱のところに捧げる祈りの式典が開催されました。古民家のオーナーさんと改修後ここを賃貸予定のお客様と施工者の気持ちが一つになりましたので、相談をいただいた翌日には、お手紙を納める箱を造って高い所にお上げしてお気持ちをお守りとさせて頂きました。その最中に神々しい光の一筋がなんと素晴らしい事かと届いた写真に目を見張りました。

 箱の材料は現地調達です。





 大改修工事は、基礎耐圧盤のの補強配筋が完了して、明日コンクリート打設予定です。詳しくは現場便りを見て頂ければ幸いです。


2020.12.12 14:01

桜の洗面台

 無垢の木はいくらでも有効活用可能です。洗面化粧台の天板ですが、大きな板を繰り抜いて陶器の洗面ボールを埋め込むこともよくあります。でも時には手元に在る材を上手く組み合わせて洗面陶器が嵌まる様に造る事も可能です。今回は、桜の木の洗面台を造らせて頂きました。

 表が平らで綺麗であれば裏がが多少凸凹していても大丈夫なのです。

 最初は何をどう作るのか半信半疑の若手大工も次第に要領よく合点が行ったと思われます。

 陶器を隠す前板も取り付けられて、足も桜材で洗面台が出来ました。陶器を嵌め込んで水栓金具を取り付ければ洗面化粧台の出来上がりです。
2020.12.11 12:13

桂の木の板

 桂の木の板でテレビ台を造ります。その板は、ひび割れていて見た目どうにもなりそうもなく作業場の脇に積み置かれたままでしたが、造る側が工夫をすればどうにかなるものです。その使えそうな部分を切り分けて、木取している風景をご紹介いたします。

 割れる前であれば、一枚板の素敵な材だったことでしょう

 他の人が使わないものを使う澤口と昔から言われます。

 本物の木が使えない筈はない捨てるところはないと確信しています。

 木取が始まりました。私は云うだけなので、実際に働く職人の手が成し遂げてくれるのだから、何時も感謝しています。

 こうして綺麗な材が木取されてきました。



 もしかすれば打ち捨てられるかもしれなかった桂の木の板で素敵なテレビ台が造れそうです。

 ひとまず、カウンター用の合わせ剥ぎ板が出来てきました。
2020.12.10 09:21

木造り

 墨付け刻みが進む岩清水の新築現場の構造材準備作業は、タイコ梁のナグリ、木造りに取り組んでいました。三人揃ってのマサカリでのナグリやチョウナでのハツリ込みを見ると、まるで平安絵巻そのものにも見えてしまいました。宮大工の木を見抜くには遥かに及ばずとも、民家住宅の中にも木を生きたままの姿で生活の中に生かしきる伝統の技が受け継がれて来ました。当社ではこうして日常の仕事の中に継続させています。それこそが、自然への敬意とご先祖様への感謝の気持ちです。
















2020.12.09 12:47

リース造

 12月に入り、クリスマスムードが出てきますが、その辺の山や公園で自然の中から採れるものでもリース造りが出来ます。

 木のお店の扉に飾りました。

 柳平水辺公園で松ぼっくりを拾いながら、散策を楽しみました。











 日曜日、誰も居ない静かな事務所です。もみの木の枝は裏の通路の木からいただきました。





2020.12.08 10:53

車椅子大工の木組み計画

木造軸組構造は木組みの計画がとても重要です。その木組み計画を担うのが車椅子大工の大和田洋平です。当初は、機械的平面的な感覚でのCAD図でしたが最近は構造の上がり下がりを脳裏に映像化できるスケッチをガンガン書いて木組みに取り組んでいます。昨日は、車椅子左官でしたが、今日は木組み計画を行う車椅子設計大工の紹介です。

 下の図が当初イメージしたものですが、階段の上がり口高さとの兼ね合いを考慮して、上に図に計画変更したいとの相談でした。差し込んだ梁の柄は鼻栓で左右対称に並びます。この段階で意匠性も考慮したいので、家の構造全体が杢創舎デザインとなります。

 地震荷重の流れを話しながら、計画構造の説明をしています。機械プレカットとの気持ちの込め方の相違がここにあります。
2020.12.07 09:45

車椅子大工のコテ均し

駐車場が大きく窪んでしまったので、コンクリートを流し込んで応急処置をしていたのですが、そこに車椅子大工が来て、健常者から左官コテをバトンタッチして撫でていました・・・私はこの様子を事務所から静かに見ていての隠し撮りです。

 最初は、何が始まるのかといった感じで見ジット見ていた車椅子大工です。

 黙って見ていられなくなったのか、スコップでコンクリート面を叩き出しました。

 いよいよ車椅子に乗ったまま左官コテを手に均し始めました。



 人間の可能性を日々見せつけてくれる車椅子大工です。

 綺麗に均し上げて満足したのか?しばらくこの状態でコンクリート面に見入っていました。聞くと、日差しが暖かく気持ちいのでここにいたとの事です。
2020.12.06 14:12

リノベーション現場取材

現在茅町の古民家リノベーションの工事をさせていただいておりますが、3日岩手めんこいテレビさんの取材がありました。



 工事現場の向かいには同じく昨年大改修工事させて頂いた「クレアルチェ」様があるので、古民家のオーナー様も同じと云う事もありまして、完成形の参考としてなのか?取材の趣旨に照らしてかともおもわれますが、同時に撮影取材されていました。

 現在工事中の現場は、取り外し工事が進み痛んでいる部分が露わになりましたので、構造補強工事や基礎補強工事が次に行われて行く予定です。ここが、上記写真の様に新築と遜色なく、しかも古き時代の風情をも残してリノベーションされます。
2020.12.05 09:41

岩手山と月そして漆の木

 今朝の岩手山の山頂上空には月が見えました。今月は木星と土星と月が並ぶ天体ショウも見られるそうですね。それと、姫神山に抱かれる好摩の当社土場には漆の木が届きました。









 漆掻きをした痕からはまだ漆が滴るので、触ってはいけません。このまま五年位ほっといて乾くのを待ち製材して、引き出しの鏡板などの板を取りたいと考えています。通常だと、伐採されて山に放置されてしまう漆の木を何かに活用できないだろうかとの試みです。
2020.12.04 12:56

手刻み実習

 作業場を歩くと、若手の仕事振りや手刻み風景が見られて、活気ある場内に元気を貰っています。











 光付けのコツも学びます。

 なれない内容には、即座に墨付け大工が寄り添い教えていました。

 その雰囲気と大切そうな内容と感じて、もう一人も横に来て聞いています。こうして一致団結して手刻みが行われています。

 色々な仕口が並んでいますが、自分たちで考え出したものは一つもなく、全て数百年か数千年前から職人が作って来た手業を引き継ぎ真似て覚えているものです。ここに伝統の継承が成されていると云っても間違いはないと思います。

 岩泉の新築現場から好摩に来て造作加工をしています。自分たちが取り付ける場所を測り、自分たちで加工して取り付けもする予定です。構造躯体の手刻みだけでなく、造作工事も無垢の木を相手の大工の技術上達には欠かせない所ですね。
2020.12.03 10:09

欅カウンター取り付け工事

 渋民の久太屋様に欅カウンターをご依頼いただきまして、昨日納品させて頂きました。当社は工務店ではありますが、この様に無垢の木で造る物であれば、家具やカトラリーでもお請けさせて頂いております。

 2台並べると一枚板の連結に見えます。下の写真は創作風景です。

 同じ丸太から採れた材なのでお揃いになります。

 このサイズでのアラレ組です。

 鑿で最終調整してます。

 ピタッとはめ込んで行きます。

 綺麗に組み上がりました。

 磨き応援入ります。

 お店に納品させて頂きました。写真右奥の波板張りの壁は、前回納品させて頂いた可動箱棚の背面です。

 そして、受付カウンターのところに、鞄置き場も造らせて頂きました。
2020.12.02 13:01

11月の満月

 暦は師走12月に入ってしまいましたが、写真は11月末の満月ビーバームーンです。夕刻好摩上空にひと際明るく輝く満月を見たのですが、その翌朝自宅の西側の窓真正面にも満月が見えて二日連続で天空の見事な輝きを望めました。

 11月30日の好摩上空です。



12月1日の自宅の朝です。
2020.12.01 10:07

構造木材の清め

 岩清水の新築現場に使用させて頂く構造木材の清めのお参りをさせて頂きました。これは、墨付け刻みを行う大工が建て主さんと共に生きとし生けるものへの感謝の気持ちを捧げる儀式です。その際に、家に使われる木材がどこの山から伐り出されたものだとか、植えられた由来など木が生きて来たその歴史をお伝えするのが私の大切な役どころとなります。大自然の恵みに感謝の思いを深めるとても大切な儀式だと思います。本当は刻み始める前に行いたいものですが、時代の流れに即しながら行う事に重きをおいてさせていただいております。

 樹齢85年の南部赤松は、盛岡市を85年水害から守ってくれましたが、この後お施主様の住まいを生きた年月以上に守り続けてくれる筈です。その間にまた山が再生循環するのですから素晴らしい環境共生住宅となります。

 杉は宮古の重茂半島から届いた自然乾燥の住む人に優しい良材です。親子二人で働き続けて船材を製材していた歴史のある地域に根差した製材所です。昨今激減するこうした製材所を守るためにも木の家が広がって欲しいと思います。

 ここに見える木材全てがお客様のお住まいの構造躯体となりますから、凄い量です。

 清め後は、手斧裁てのお手本を大工が行います。

 引き続き建て主さんにしていただきました。
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