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2020.09.06 12:21

墨付け

 太鼓梁加工の指導をしながら、墨付けを進めている車椅子大工です。その奮闘の様子もご紹介させて頂きたいと思います。

 車椅子に乗りながら、マル鋸も使います。



 以前古民家の古材再生の体験もしたので、この様な曲がりの柱の扱いもお手の物になりました。

 若手大工が加工した太鼓梁の墨付けをしています。

 難しい部分がありそうですね。



 横になっていた太鼓梁を車椅子に乗りながら起こし上げた瞬間です。車椅子のブレーキを固定して、梁の重さに負けない様にしている作業だと分かります。そして、即座にブレーキを解除して、素早く動いていました。その無駄のない動きは見事です。

 後輩の指導をしながら、墨付けもして動き回る車椅子大工の運動量は半端ではありませんね。
2020.09.05 15:06

太鼓梁加工

今朝の続きで、太鼓梁でも平角でも芯墨を出すことが欠かせません。次はその作業風景をご紹介させて頂きます。

 面取りした太鼓梁に芯墨を打ったところです。

 太鼓梁断面から、中心を見出して水糸を張り込みます。

 水糸をダブルで引き通す事が、目線での見誤りを防ぎます。

車椅子大工はこうして必ず見に来ます。大事な所ですね。

 隣でも同じ作業が行われています。




 つかさず、車椅子大工は寄り添います。この狭いところも厭わず身軽に動くのだから、大したもんです。

 水糸はとても便利で、曲がり材を扱うには必需品です。


 先輩大工も必ず確認に来てくれます。伝統の継承とはこうした姿なのだと思います。


2020.09.05 09:55

太鼓梁

 引き続き太鼓梁体造りが続いています。木造でもS造RC造でも天井を張って構造を隠すと、何ら変わらない四角い部屋になるだけですが、当社では構造が見える仕上げになるので、構造木材も意匠的に綺麗に仕上げて魅せるものとなりますから、この段階から意匠的な加工が必要となります。

 この見える太鼓梁全てが露わしとなります。短く大きな梁は担ぎ梁です。

 中には6mの長材も配置されます。

 太鼓梁の配置打合せも1本1本丁寧に見て決めて行きます。

 この重い梁を製材するために運び出しているところです。

 大きく切り落とししたい時には、製材機が便利です。しかも使いたい墨を大工が出しているので、効率よく修正挽出来ます。そして今回は、製材機の台車の扱い方の説明が成されて、若手大工が自分で製材しました。こうして、製材機の安全な使い方を覚えて、来春入荷予定の丸太の製材も皆でしようとの事になりました。

 やはり先輩大工のお手本は有難いですね。







 平角に製材された物は、この台形部分が大きくカットされて小さくされた材が届きます。でも、太鼓梁ならここを残して丈夫な梁材として丸太をその姿のままに使う事が出来ます。
2020.09.04 11:52

太鼓梁

 太鼓梁の墨付けと体造りが進んでいます。車椅子大工もこの大きな梁をゴロンゴロンと回して扱う姿を見て「おい!大丈夫か!」と声掛けするほどビックリしました。若手大工も太鼓梁に接する良い機会です。四角く製材された梁との違いは、この木がどの方向に曲がり反っているか、どう育って来たのかが見て分かる事です。四角いと、反り具合が分からず、間違って上に反らず下に反る使い方をしかねない怖さがあります。普通は、節の流れや年輪の木目が、川の流れに様になっている部分で見分けますが、太鼓梁だと木自体の曲がり具合と木の水流の流れとの違いがある場合もあります。写真を写しながら会話を聞く私も勉強になります。大工の仕事を頭で理解して、記録に残すことで覚えています。

 先輩大工のマンツーマン指導です。

 車椅子大工も太鼓梁の体造りの墨は勉強中です。



 大量の太鼓梁が並んでいますが、全て岩泉の新築現場へと向かいます。







 梁全体の曲がりを調べてから、使いたい部分を決めて切ります。








2020.09.03 08:57

立ち食い寄せ豆腐

 また続きになりますが、遠野物語の館を出ると、外は厳しい残暑の熱波でした。そこで、目に付いたのが、「立ち食い寄せ豆腐」の登り旗です。豆腐屋さんに入って注文すると、良く冷えた寄せ豆腐150円をとても美味しく頂きました。こんな風に過ごした先週土曜日の午後の一日でした。






2020.09.02 18:26

遠野物語の館

 今朝の続きです。写真のみの連続で申し訳ございませんが、是非遠野にいらしてくださいね。その足で盛岡にも是非・・・
















2020.09.02 11:38

遠野物語館

 昨日紹介のシンポジュム会場前には、遠野物語の館があったので、シンポジュウム会場の冷房から逃げる様に出て来てしまい、物語の館を見学して来ました。歩いた順番での写真紹介になりますが、子供たちを連れてまた来たいと思いました。











 寒くて会場を出たのですが、今度は外が暑くて酷い目にあいました・・・



 ジャズ喫茶で一休み

 程よく冷房も効いて音楽も聴いてコーヒーを飲んでシンポジュウムを振り返る良い時間でした。

 まだまだ楽しいところがありましたが、続きは後ほどと云う事にさせていただきます。
2020.09.01 08:32

森・人・地域・再生シンポジュウムin遠野2020

 先週土曜日、遠野で開催された表題のシンポジュウムに参加聴講して来ました。「絶望の林業から希望の林業へ」と題された著名なジャーリスト田中淳夫さんのお話や、私の机にもある「樹と暮らす」著作者の清和研二東北大学農学部教授の講演を直接聞けてとてもいい勉強をさせていただきました。その時に写したパワーポイントの一部を今日の写真で使わせて頂こうと思います。写真下の解説は私個人の感情や聞き取りなので、公演のお話との違いはありますが、ご容赦ください。



 絶望の林業とは、恐ろしき題材ですね。でも「希望」もあります。その希望とは、木の良さを見詰め直す事の様に感じるお話でした。

 コンクリートと比較した木で構成された空間の良さの表です。

 分かり易く拡大してみます。

 ハウスメーカーの嘔い文句の抜粋との事でした。自然素材の良さを木を扱わないところが上手く表現しているのは、人が何を求めるかを知り利用しているからですね。

 一本の木から何が作れるか!これはとても大事な資料写真だと思います。我々も一本の赤松の幹から梁だけでなく天井板や椅子や箱を造ります。

 林床を利用した紫陽花園があるそうですね。山と人が関わって来た時代背景が新しい時代に入って来た感があります。里山から遊山へと・・・

 上記がドライフラワーにも出来て、商用化の道もあるとの事です。

 費用面では、新たなる林業の希望にはなりそうです。でも伐ると育てるは違いますね・・・

 左は市販の腐葉土で輸入品が多く、新たな公害の懸念もあります。右は森林が毎年繰り返し地表に積る落ち葉や枯れ木・枯れ草などを、主にキノコ菌が分解して育ち、それらが多様な土壌微生物間で循環利用されることで清浄で豊かな土壌生態系を作った土そのもので勿論国産肥料土です。私的には左が絶望で、右が希望です。

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